ウォーキングは痩せにくい運動です

さて、ダイエットがうまくいって体重も三キロ落ちたからもういいだろうと、元の食生活に戻したとします。ところが、ダイエットによって筋肉量が落ちてしまったために、「代謝』する能力が低下してしまった結果、消費熱量も下がってしまいます。

そして、消費できないエネルギーが、すべて脂肪になって身体に蓄積され、体重は五二キロになり、ダイエット前より太ってしまう。これがリバウンドの正体なのです。「しかし、体重が増えるくらいならまだいいのです。脂肪が増えて筋肉が減るという身体の変化は、体温の低下による冷え性など、さまざまな症状を招く原因になります。

正しい食生活を基本にしたダイエットでない限り、美しくやせることはできないのです。

ウォーキング一万歩の効果は予想以下

肩凝り、冷え性といった症状や肥満の最大の原因は、「運動不足」です。運動不足解消にはいろいろなやり方がありますが、なかでも人気の高いのがウォーキングです。特別な準備もいらず、用意するものもほとんどありません。

歩くだけなのだから、毎日の習慣として、簡単に誰でもできる究極のエクササイズです。ウォーキングがもてはやされるのは、まさにこの手軽さなのです。

ところが、ウォーキングは手軽で簡単なはずなのに、長続きしないという声をよく聞きます。その理由はどこにあるのでしょうか。

ウォーキングをはじめると、多くの人が「一日一万歩」を目標にします。この数字の根拠は、日本人の一日の平均歩数が男性で八○○○歩、女性で七○○○歩であることから、平均よりも少しだけ頑張ってみようということで生まれたようです。

特別な科学的根拠はないのですが、キリのいい「一万歩」にしようという程度だったのではないでしょうか。ところが、ウォーキングが長続きしない原因は、この「一万歩」という数字にあるのです。

新築マンションの広告を読んでいると、「駅から徒歩10分」などと書かれています。これは「一分間で一○○歩」というペースを基準にして、「駅から一○○○歩の距離」という意味です。日本人の歩幅の平均は七〇センチなので七○○メートルになります。

さて、「一分間で一○○歩」のペースで「一万歩」を計算すると一○○分になります。つまり一時間四〇分です。私たちは、通勤や通学、買い物などで自転車や車、電車にかなり長い時間乗っています。一日のなかで一時間四〇分も「歩く時間」をつくることは、不可能とまではいわないまでも現実的ではありません。

そもそも、日常生活でおこなうウォーキングのエクササイズ効果は、思っているほど高くはありません。通勤や通学、買い物で歩いている時間を除くと、ウォーキングの質はかなり落ちます。